昨年の8月豪雨を受けて、府中丹広域振興局(中村敬二局長)が河川工学などの専門家3人を招致して設けた「弘法川内水被害対策研究会」(座長・川合茂舞鶴高専名誉教授)の第2回会合が4日、福知山市篠尾新町の府福知山総合庁舎で開かれた。8月豪雨時の流木、土砂の状況と今後の対策について府が説明し、委員が助言した。
福知山市街地の広範囲が内水被害で浸水した8月豪雨。その原因の一つが流木や土砂が弘法川の河道をふさいだことにあり、府は防止対策を検討する研究会を6月に立ち上げた。
府中丹西土木事務所の説明によると、流木は上流から下流まで広い範囲にあり、間伐材も見られた。ただ、河岸に木の密集地はなく、流木は上流部からのものとみられ、その発生源の特定は難しい。土砂については、中流部のため池で多くを受けたが、それを上回る量が流れ込んだ、とのデータを示した。
今後の対策の方向性では、流木や土砂流出の少ない森林環境整備▽流出しやすい間伐材や倒木の低減▽ため池の機能・管理の強化▽堆積物の早期撤去などを挙げた。
委員からは、間伐材の管理、ため池の機能維持に向けた手法などの助言があった。
写真=弘法川にかかる道路橋にひっかかった流木の画像を見る委員
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