福知山市内は3日午後、上空の寒気と強い日射の影響で、局地的に激しい雷雨と強風の荒れた天候となり、停電や倒木などの被害が発生した。

　京都地方気象台によると、市内の観測地点で午後3時ごろから1時間の降水量は31ミリを観測、午後3時9分に最大瞬間風速21・1メートルを記録した。

　関西電力福知山営業所によると、変圧器などへの落雷が原因で、同3時7分から同6時前までに最大約600軒が停電。この影響で福知山市役所本庁舎も停電したが、すぐに非常電源が作動してトラブルはなく、7分後には復旧した。総務課によると、窓口業務にも支障はなかったという。

　市に寄せられた情報では、倒木が3件あり、御霊公園内では高さ15メートルのヒマラヤスギが倒れてベンチを直撃したが、けが人はいなかった。倒れる瞬間を見ていた男性は「あんなにひどい雨と風は初めて。木は根から抜けて一気に倒れた」と話していた。このほか、和久市霊園付近の街路灯が根元から折れて電柱に引っ掛かった。

　また、西川の水位が一時上昇した。

　列車関係では、ＪＲ山陰線の下夜久野、上夜久野両駅の雨量計が規制値に達し、約2時間にわたり、一部区間で徐行運転が続いた。このため、特急、普通計8本が部分運休し、特急3本に遅れが出た。約800人が影響を受けた。

　京都丹後鉄道（丹鉄）宮福線の福知山−大江山口内宮間では大雨のため同日午後3時30分ごろから徐行運転をし、普通列車2本が運転を取りやめた。


写真＝根こそぎ倒れた御霊公園のヒマラヤスギ
写真＝水位が一時上昇した西川