福知山市内の中高生が中心となって進めてきた「音楽で福知山を元気に！　コンサート」が30日、中ノの市厚生会館で開かれた。著名な指揮者・佐渡裕さんと、全国トップクラスの技術を持つジュニア演奏家で組織する「スーパーキッズオーケストラ」が出演し、美しい音色で多くの来場者の心を打った。

■中高生が開催のコンサートで■

　コンサートは水害に見舞われた福知山を元気づけたいと、中高生や教職員、市内の音楽関係者らが実行委員会を立ち上げ、主催した。市、市教委後援。福知山西南ロータリークラブ協賛。入場無料で、整理券は配布開始後すぐになくなる人気ぶりだった。

　会場では生徒たちが受付係や案内役などを務め、来場者を温かく迎えた。

　スーパーキッズオーケストラと佐渡さんが舞台に立つと、客席からは大きな拍手。佐渡さんは曲の合間にトークを交えながら「赤とんぼ」や「ふるさと」、チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」などの指揮をした。

　また、指揮棒の振り方を教える場面もあり、客席から選ばれた生徒たちが、オーケストラを前に2拍子の曲の指揮に挑戦した。

　佐渡さんは「きょうがゴールではなく、これをきっかけに、子どもたちがいろんな意見を出して元気なまちをつくっていってほしい」とエールを送った。

■防災マップ作りなど関連事業も■

　この関連事業として、29、30両日に防災マップ作りやプレゼンテーション大会、和太鼓、合唱、演奏、チアリーディングなどの音楽イベントの3つの行事が行われた。


写真＝生徒に指揮を教える佐渡さん