静岡県で獣害よけに設置された電気柵で感電し7人が死傷した事故を受け、福知山市は28日までに、市内に設置された電気柵を点検した。

　対象は100ボルトの家庭用コンセントを電源とした電気柵で、10年以降に国、府、市の補助を受けて設置した37カ所。

　静岡の事故では家庭用コンセントを使っていたが、安全対策に不備があったことなどが判明している。

　市職員は漏電遮断器が取り付けられているか、危険であることを知らせる表示板があるかなどを見て回った。

　点検は24日と27日にも実施。点検現場で、補助を受けずに設置している住民から、「（感電事故の）ニュースを見て心配なので見てほしい」と言われるケースもあったという。

　林業振興課は補助を受けた37件についてはほぼ問題がなかったといい、点検結果を京都府へ報告した。


写真＝安全対策に不備がないか調べる職員