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両丹日日新聞2015年7月28日のニュース

機械類かさ上げして復旧 台風18号で浸水ライスセンター

0728nisinaka.jpg 13年9月の台風18号で、機械類が浸水被害を受けて休止していた福知山市興の穀物乾燥調整施設・西中筋ライスセンターが、8月下旬から稼働することになった。27日に現地で記念式典が開かれ、関係者らが施設の復旧を喜んだ。

 一昨年の台風では近くを流れる由良川が氾濫して高さ約1・3メートル浸水し、乾燥機やモミすり機などが水没し、モミすり前後の新米約28トンも被害に遭った。

 ライスセンターは1995年度に建設された。地元の任意組織・西中筋営農組合が運営していたが、浸水被害後の復旧に向けて、農事組合法人の観音寺、あぐり興、遷喬ふぁーむが出資者となり、株式会社西中筋ライスセンター(大槻勝美社長)を設立。地元負担と、国、府、市の支援を受け約7800万円かけて遠赤外線循環型乾燥機、モミすり機などを新調し、機械設備は約2メートルかさ上げして設置した。

 関係者約30人が出席した記念式典で大槻社長(70)は「壊滅的な被害を受けて、一時は復旧をあきらめようと思ったが、西中筋地区の農業には欠かせない施設であると思い直しました。西中筋地区の農業の発展だけでなく、周辺地域の農業にも寄与できるものと確信しています」とあいさつ。来賓の行政関係者や府議、市議らが駆けつけて祝辞を述べるとともに、地域農業を支える施設として期待を寄せた。


写真=記念式典で復旧を喜ぶ関係者

    

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