国道9号福知山市・京丹波町整備促進期成同盟会の15年度通常総会が22日、福知山市土師のホテルロイヤルヒル福知山＆スパで開かれ、あいさつに立った会長の松山正治福知山市長が、京都縦貫自動車道の全線開通による福知山への影響を懸念する発言をした。

　松山市長は、18日に全線開通した京都縦貫道について「福知山を通過しておらず、（府北部の）交通の流れが変わることが心配。市の地域経済が衰退する要因になるのでは−と危惧している」と述べた。

　さらに「国道9号の京都縦貫自動車道とのアクセス機能アップが遅れれば、三和町にあるアネックス京都三和工業団地についても、企業立地の推進にブレーキがかかる。これらを阻止するためにも、国道9号福知山道路の全線4車線化、長田野から京丹波みずほＩＣまでの3車線化を含んだ道路改良など、早期に実現してほしい」とした。

　通常総会では、昨年度の事業として、幹事会の開催のほか、国交省や地元選出国会議員に対し、福知山道路の残る駅南−新庄間の4車線化、歩道未整備になっている通学路の安全対策の推進などを要望したことが報告された。今年度も、引き続き関係機関への要望活動を続けていくことを確認した。


写真＝「国道9号福知山道路の早期全線4車線化を」とあいさつする松山市長