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両丹日日新聞2015年7月12日のニュース

「山の空気がたくさん詰まったパン」並べる 北海道から移住の夫婦

宮本夫妻 自然に恵まれた福知山市三和町菟原下に、このほどオープンしたパンの工房「天然酵母 KARUNA」。北海道から移り住んだ宮本健さん(43)、美穂さん(42)夫妻が古民家を生かして開設したもので、土曜日限定で店頭販売し、「山の空気がたくさん詰まったパン」を並べる。

■三和町に天然酵母の工房開く■

 宮本夫妻はともに関東で育ち、長く北海道で生活。健さんは画家として活動し、18年前からパンを焼く美穂さんは東京などのカフェに卸してきた。

 府北部の人と縁があったことから、近辺で物件を探していた。タイミング良く、篠山市との県境にある1軒の古民家と出あい、山が迫っている割に空気が流れている感覚が気に入り、湧き水もあることから、13年に移ってきた。

 「パンは焼けませんが、彼女が集中できる場を作るのが役割」として、健さんは慣れない大工道具を使い、パン工房として使いやすいように厨房などを改装した。

 当初はパン工房としてパンを作り、店舗へ卸すだけのつもりだったが、地元の人らの勧めもあって土曜日に店頭販売することにした。

 パンはベーグル、カンパーニュ、ブリオッシュ、あんぱん、食パンなど10〜12種類ある。北海道などの国産小麦、地元・鹿倉山の湧き水・轟水、地元の旬の農産物、自家製酵母を使う。

■工房名はインドの言葉で「思いやり」■

 小麦粉アレルギー対策として、アレルギー反応が出にくい原種のスペルト小麦を使ったパンがある。

 さらに、乳製品、卵、砂糖、はちみつは使わず、玄米で作るライスミルク、メープルシロップなどで代用。インドの言葉で「思いやり」という工房名通り、食べる人にとって「心と体に優しいパン」に仕上げている。

 場所は篠山市との府県境にあり、6月上旬には菟原下地区や篠山市桑原地区の住民らを招き、お披露目会を実施。「人が集まりやすい土地だと感じていて、府県境でもあり、人と人をつなぐような場所になれば」と2人は望んでいる。

 開店時間は土曜日の正午から午後6時まで。

 今月から第3土曜日のみ、篠山の料理人がランチを出せるように準備を進めている。


写真=工房を構えている宮本夫妻

    

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