福知山市上松、下六人部小学校のシンボルとして多くの児童を見守ってきた樹高20・6メートルのクスノキが、市文化財(天然記念物)に指定された。胸高周囲5・44メートルで、市内最大と思われ、府内でも有数の巨木だと確認された。市指定文化財140件のうち、樹木など天然記念物は22件。
市文化財保護審議会の答申を受けて、6月の市教育委員会で決定。「学校の敷地内にあり、大切にされている身近な文化財として後世に伝えていく価値がある」と評価された。
グラウンドの東側にどっしりと構えるクスノキ。市教委によると、下六小は明治42年(1909)に現在地に新築移転されたが、それ以前からあったと思われ、「樹齢は150年から200年程度では」という。
こんもりとした緑は日陰を作るため、夏場は児童たちが過ごす最適の場になる。
教諭、教頭時代を含め3度目の赴任となった福山学校長は「30年前と比べて大きく成長し、葉の茂り方も広くなったと思う。今通っている児童が大人になってここへ来たとき、この木を見れば学校で過ごしたことを思い出すと思うので、みんなで大事にしていきたい」と話している。
写真=児童を見守ってきたクスノキ
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