WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2015年7月 9日のニュース

京の伝統野菜・万願寺トウガラシなぜ辛くない? 庵我小の食育で紹介

万願寺を試食 本格的な収穫シーズンに入る京野菜、「万願寺トウガラシ」について学ぶ食育の授業が8日、福知山市池部の庵我小学校(有田博之校長)であり、6年生16人が特徴やおいしい食べ方などを学んだ。

 京都府中丹西農業改良普及センターの普及指導員、渋谷貞之主査(52)が講師を務めた。渋谷さんは「舞鶴、福知山、綾部3市で400軒の農家が合計15ヘクタールで栽培していて、今年は出荷量450トン、販売高2億7千万円をめざしている」と説明。さらに、舞鶴市万願寺地区で最初に採れたからこの名前がついたこと、「トウガラシだが、辛くないものから種を取って栽培する作業を何年も繰り返すことで辛くないものができている」と教えると、児童たちは興味を示していた。

 渋谷さんは、実際にフライパンで焼き、カツオ節をまぶしたり、刻んで塩コンブと一緒に炒めるなど調理の一例を実演。児童たちが試食した。

 大きいものだと20センチを超え、果肉がぎっしり詰まっていて焼くほか煮ても揚げてもおいしく「トウガラシの王様」とも呼ばれる万願寺。JAにのくに管内の舞鶴、福知山、綾部3市で栽培されたものだけが「京の伝統野菜」「京のブランド産品」として認証されている。

 また「万願寺甘とう」の名で地域団体商標として登録されていて、関係者たちは「万願寺トウガラシとピーマンを交配させた新しい品種が、万願寺甘とうに似た商品名で販売されているが、似ているのは名前と見た目だけ」だとして、管内栽培の「本物」に自信を深めている。


写真=渋谷さんが作った料理の周りに集まる児童

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ