福知山市入札監視委員会(委員長・高橋行雄弁護士)が8日、駅前町の市民交流プラザふくちやまで開かれた。市発注工事で抽出した5件の契約内容などについて、委員3人で審議したほか、入札・契約制度の見直しに関する報告もあった。
■制度見直しの報告説明も■
委員への委嘱状交付(いずれも再任)や松山正治市長のあいさつに続き、今年度から入札・契約制度の一部が見直されたことから、事務局の市契約監理課が概要を説明した。
それによると、業者の格付等級区分について、従来は客観点のみで格付けしていたが、土木一式工事と建築一式工事で、過去の工事成績や防災協定の締結といった主観点を導入したという。
また両工事のA等級を、A1等級とA等級に細分化した。このことについて、委員からは「対象業者が少なくなり、業者同士で連絡を取り合えるような状況を作ってしまわないか」という意見が出された。
事務局では「そういう意見もあるが、企業の技術力と、発注する工事の難易度や規模が合うようになり、さらには地域を引っ張る優良な企業の育成にもつながる。今年度の結果を検証し、今後さらに検討していきたい」と回答していた。
このあと、昨年10月〜3月の入札・契約状況について説明があり、この期間に市が発注した工事のうち、委員が抽出した5件について審議した。
和久市第1ポンプ場の沈砂掻揚機更新工事では、委員が「条件付き一般競争入札であるのに、最終的に参加したのは3者と少なく、競争性が保たれていないのでは」と指摘。
これに対し、担当課の職員は「品質も保証しないといけない中で、市の基準の範囲内では、最低限の資格設定にしている。一定の競争性は保たれたと思っている」と答えていた。
写真=市発注工事の契約内容などを審議した
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