国道429号の福知山市内区間両端で、それぞれ改良工事が行われる。一方の端、国道9号との新庄交差点では、京都府が道路の付け替えに今年度着手する。もう一方の端、地元からトンネル化の要望が出ている兵庫県境の榎峠は、バイパス事業に初めて予算を付けた。それぞれ関係機関と調整しながら進めていく。
新庄交差点付近の国道429号は、上・下豊富地区と市街地を結ぶ一大動脈。交通量は多いが、新庄交差点は鋭角に交差していることから曲がりにくく、渋滞に拍車をかけている。また付近は狭くて歩道が無く、歩行者の安全確保が課題となっている。
そこで、和久川支流の鴫谷川から9号までの300メートル区間を、総事業費7億3千万円かけて改良することにした。21年度完成予定。今年度は2千万円で詳細測量と詳細設計を行う。
■地元はトンネル化要望■
一方の榎峠は兵庫県丹波市青垣町との府県境にあり、道幅が狭くて車のすれ違いができない区間が続く。傾斜が強く、急カーブが連続することもあって、地元が改修促進合同協議会を組織して、長年トンネル化を訴えてきた。交通難所が解消されれば、兵庫県側との交流が活発になり、活性化に弾みがつく。
昨年11月には山田啓二知事、地元選出の谷垣禎一代議士、兵庫県側の谷公一代議士らが現地を視察。山田知事は「みなさんと一緒に歩みを進めていきたい」と意欲を示していた。
今年度は企画調査費(事業をするための準備段階の予算)を計上。兵庫県との調整へ向けた資料を作る。
■大雲橋と両岸道路年度内に工事完了■
このほか福知山市を管轄する府中丹西土木事務所の事業では、大江町の由良川に架かる大雲橋を、増水時にも通行確保できるよう桁端嵩上げをする工事と、左右両岸で進行中の道路工事が、いずれも今年度内に完了する。
写真=国道9号と鋭角に交差する429号新庄交差点
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