福知山市消防本部が13年度から進めている「めざせ!『救命の絆』世界一のまち」の事業の一環として、同市北本町一区の昭和小学校(井東孝校長)の5年生102人が、市民救命士の養成講座を受けている。30日までに座学と実技からなる3時間の普通救命講習を終え、後日、修了証を受ける。
市消防本部では、救命の絆事業で市民救命士を1世帯当たり1人、約3万5千人にする計画を立てている。今までに一般市民を中心に約1万7千人が修了しており、今年度からは、命の大切さや救命法の重要性を早い段階から知ってもらおうと、市立小学校での講座を始めた。
児童たちは25日に座学で応急手当ての必要性などを学び、29、30両日に実技に臨んだ。4グループに分かれ、福知山消防署員や市民の応急手当普及員から人形を使って胸骨圧迫などの心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)の使用法や止血法などを学んだ。
心肺蘇生法で最初に取りかかる胸骨圧迫では、「強く、速く、絶え間なく続けることが大切」とアドバイスを受けながら取り組んだ。
実技を終えた大志万朋佳さん(11)は「思った以上に力が必要で、大変でした。AEDを使うのも時間がかかりました。倒れた人を見つけたときには、覚えたことを役立てたい」と話していた。
写真=人形を使って胸骨圧迫などを学ぶ児童
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