福知山市内の中高生たちが災害復興への思いを込めて企画した「音楽で福知山を元気に！コンサート」が7月30日午後0時30分から、中ノの市厚生会館で開かれる。指揮者は世界的に活躍する佐渡裕さんで、ジュニア演奏家でつくる弦楽器オーケストラ「スーパーキッズ・オーケストラ」が来演する。

■スーパーキッズ・オーケストラ来演■

　「水害に遭った福知山を元気にしたい。音楽を通じてできないかな」。同じ思いを持つ市内の8中学・高校吹奏楽部の生徒たちが立ち上がり、周りの大人がサポートして企画を練ってきた。

　コンサートは、中高生と教職員、市内の音楽関係者らでつくる実行委員会主催。市、市教委後援。福知山西南ロータリークラブが創立35周年記念事業の一環として協賛する。

　佐渡さんは妻が福知山出身ということもあり、水害で被災したことを気にかけていたという。昨年末、兵庫県での佐渡さんのリハーサル中に、生徒たちが直接会い、話をすることができた。

　代表して、福知山成美高校3年の清水葉月さんと、成和中学校3年の宮本彩未夏さんが、企画にかける熱意を伝え交渉すると、快く引き受けてくれたという。

　また、佐渡さんがスーパーキッズ・オーケストラにも呼びかけ、実現することになった。オーケストラは全国トップクラスの技術を持つ小学生から高校生までのジュニア演奏家で構成している。

　丹波市の自宅が被災し、コンサートに熱い思いをかける清水さんは「元気を発信するため佐渡さんたちに来ていただくのですが、実行委員からも来場者のみなさんに元気を届けられるようにしたいです」と意気込む。

　生徒たちは、当日の司会や受付、舞台係などを担当する。

■整理券配布は来月4日から■

　当日のコンサートでは、ショスタコーヴィチ「室内交響曲」より、チャイコフスキー「弦楽セレナード」などを奏でる。

　入場無料だが、整理券がいる。1人につき2枚まで。整理券は、7月4日から成美高校事務室＝水内＝と西南ロータリークラブ事務所＝篠尾新町＝で配布する。受付時間は午前10時−午後4時。なくなり次第終了となる。

　問い合わせは、電話（24）4461の西南ロータリークラブへ。電話での予約は受け付けない。


写真＝本番に向けて気持ちを一つにする実行委員たち