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両丹日日新聞2015年6月25日のニュース

140年前の教科書見つかる 佐賀小

佐賀小学校 明治時代初期に創設された福知山市私市、佐賀小学校の前身の「律襲校」や「富訓校」で使われていたと見られる約140年前の教科書が、佐賀小から多数見つかり、校舎内で虫干しを兼ねて展示されている。

 教科書は明治6年(1873)から昭和20年代ごろに発行された、現代でいうところの歴史や算数、国語などの約100冊。学校で校務に従事する職員が、地域の資源回収に出す物を探していたところ、段ボール箱にこれらの教科書が入っているのを見つけた。

 カタカナなどの読み方を教える「尋常小学読本」には、「クルマ」の文字の下に「大八車」の挿絵があり、道徳指導をする「初等修身読本」には「親とは親しみ愛するなり」や徳川家康遺訓などが並ぶ。

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 佐賀小の沿革は、明治6年に報恩寺に律襲校、9年に律襲校から分かれて私市に富訓校が置かれ、20年には2校が合併した報恩寺小学校、23年に佐賀尋常小学校が出来ている。

 出てきた教科書には「律襲校」「富訓校」「佐賀尋常小学校」などと校名が書かれていて、その時期に使われていたと見られる。

 6年生の大槻泰智君は「今の教科書はひらがなが使われているけれど、昔のは漢字だらけで難しく、読めないです」と教科書を手に取って熱心に見ていた。

 衣川博校長は「保存状態が良く、よく残っていたなと思います。学校の沿革史の一番上に載っている『律襲校』に使われていた教科書が残っていることに驚いていて、佐賀小学校の歴史の重みを感じます」と話している。

 同校では1週間ほど展示したあと、大切に保管することにしている。


写真上=児童も熱心に見ている
写真下=明治期の校名が書かれている教科書

    

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