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両丹日日新聞2015年6月23日のニュース

山頂に沈む夏至の太陽仰ぎ 元伊勢内宮神社で「夏越大祓」

遥拝所で営まれた夏越大祓 夏至の22日夕方、福知山市大江町内宮、元伊勢内宮皇大神社(大林八十彦宮司)で、夏越大祓(なごしのおおはらい、おおはらへ)が営まれた。神社西向かいの御神体山・日室嶽を仰ぎ、年明けからの厄をはらい、これから迎える暑い夏を無事に過ごせるように祈る神事で、市内外から約100人が参拝した。

 夏至の日は、三重県伊勢市の二見浦の夫婦岩から昇った太陽が日室嶽山頂に沈むとされ、神事は毎年、日の入りにあわせて行われる。

 今年も午後4時50分すぎ、ピラミッドのような日室嶽が真っ正面に見える遥拝所で始まり、全員で「大祓詞」を唱和し、小さく切った紙と麻の切麻(きりぬさ)を身にふりかけて自己祓いをした。

 曇天だったが、雲を通してぼんやりと太陽を仰ぐことができ、山頂にかかるころになると、参拝者たちがカメラでその様子を撮影していた。

 神事後、鹿児島県屋久島在住の佐藤直哉さん、綾部市の出口春日さん、櫛田寒平さんの3人が日室嶽に向かい、クリスタルボウル(器状の楽器)とギターの演奏、祈り歌などを聞かせた。

 夫婦岩からの日の出を見たあと訪れたという伊勢市の女性(72)は「午前4時40分に朝日が昇るのが見えました。元伊勢内宮でも日の入りが見られてよかった。良いことがあるかもしれませんね」と話していた。


写真=日室嶽山頂に日が沈むころ、遥拝所で営まれた夏越大祓

    

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