福知山市議会6月定例会本会議は22日に再開し、5議員が一般質問に立った。改選後初の一般質問で、市議選で争点のひとつになっていた昨夏の8月豪雨に関連する質問が相次ぎ、3議員が治水、治山対策、得られた教訓などについて理事者側の見解をただした。
議員の一人は「8月豪雨で設置した災害対策本部での活動の評価と得られた教訓」を聞いた。
松山正治市長は「精いっぱいの対応をしたが、局地的豪雨による内水氾濫という、経験したことのない災害で、対応に多くの課題が残った」と振り返り、「深夜の時間帯での状況把握の困難さや、激しい雷雨のなかでの市民への情報伝達の難しさ、広範囲に浸水が進む中での安否確認や救助対応といった点で、貴重な教訓となった」とした。
別の議員は「(8月豪雨は)人災だったとの市民の声が強い。避難勧告が遅かったのでは」とただした。
松山市長は「避難勧告を出すタイミングが追いつかなかったほどの急激な豪雨で、避難所の開設や職員の派遣が間に合わなかったことは事実。今後、教訓を生かしていきたい」と答えた。
もう一人の議員は、「どのような治水、治山対策を考えているか」と質問。これについて大柿日出樹農林商工部長は「治水対策の主なものは、河川整備や排水ポンプ強化が挙げられるが、山林での治山対策による林地保水力の向上が求められる」とし、「弘法川上流部は、府が土砂流出防止に治山ダムの設置を進めている。間伐材の搬出も進めたい」と答えた。
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