人命救助を安全、確実、迅速に行うために訓練を積んでいる福知山消防署員の成果発表会が14日、福知山市東羽合の市消防防災センターで開かれた。市民ら約50人が見学に訪れ、機敏で連携のとれた動きに称賛の声を上げていた。
消防署は、4月中旬から約2カ月間を救助訓練強化期間として訓練に励んでおり、このまとめとして今の時期に成果を発表している。署員は今後、各競技で全国大会を目指して府大会などに出場する。
最初に建物と建物の間に張った長さ20メートルのロープを渡って往復するロープブリッジ渡過があり、隊員2人が、往路は腹ばい、復路は仰向け状態で往復。基準タイム28秒以内を目標に、素早い動きを見せた。
次に、垂直に固定された15メートルのはしごを駆けあがる「はしご登はん」(基準タイム24秒)。災害現場のいろいろな活動障害を想定して壁を越え、はしごを登り、ロープを渡って別の建物に移り、狭い空間を進む障害突破(同3分15秒)を発表した。
このほか、地下やマンホールからの救出を想定して、同センターの高さ7メートルの訓練棟の上から地上にいる人を引き揚げる5人1組の救助(同2分30秒)。3人1組になってビルや地下街で煙にまかれた人を救出するほふく救出(同1分10秒)も披露した。
最後に塩見雅邦署長が講評。訓練に打ち込んできた署員をねぎらい、成果を十分発揮できたことを評価した。さらに、7月2日に府大会、7月31日に東近畿大会があることに触れ、「上の大会を目指して訓練に励んでほしい」と激励した。
これまで同消防署からは、全国大会にほふく救出(03年)と障害突破(10年)で出場したことがある。
写真=4人1組の障害突破で、高さ3メートルの壁を連携して越える署員
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