日本のため池100選に入っている福知山市野笹、畑田池のスイレンが開花し、水面に浮かぶ花が涼やかな雰囲気をかもしだしている。

　畑田池は、もともとかんがい用の池で、地元の人が数株植えてから次第に数が増え、毎年最盛期には池の半分を覆うほど葉が茂り、5月初めごろから花が咲く。

　今年は大型連休前の4月終わりごろから花が咲き始めた。地元のボランティアグループで、スイレンの管理をする「あしたばクラブ」の藤田和照会長（75）によると、開花は例年より2週間ほど早いという。

　現在、ピンクや黄、白色の花が開いている。藤田会長は「今年は天候が良い日が続いているので、多くの花がついています。7月中旬が一番の見ごろとなるでしょう」と話す。8月いっぱいまで咲き続けるという。

■市役所大江支所前の水路でも開花■

　福知山市大江町河守中央、市役所大江支所（旧大江町役場）前の水路でも、スイレンが咲き始め、白い花が道行く人たちの心を和ませている。



　水路は1990年に周辺の鬼瓦公園の整備の一環として造られた。長さ約60メートル、幅約2メートルで、当時の役場職員が自宅の池にあったスイレンを株分けして植えた。

　毎年5月中ごろに開花。6月中ごろまでが見ごろとなる。水路の一部には飛び石が設けられ、すぐ近くで花を観察できるようになっている。花は午前中に開き、午後にしぼむ。


写真上＝鮮やかなピンク色の花が咲き誇るスイレン（畑田池）
写真下＝白い花が見ごろとなっている（大江支所前）