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両丹日日新聞2015年5月28日のニュース

市街地河川にライブカメラ 早期避難できるようにと

ライブカメラの設置作業 2年続きで大きな水害に見舞われた福知山市は、梅雨の出水期に向けたソフト面での治水対策に取り組んでいる。市街地に防災情報ライブカメラを整備して、6月1日から運用を始めるなど、災害に強いまちづくりを進めていく。

 ライブカメラは、弘法川と西川の合流地点(問屋町)▽天田川と西川の合流地点(駅前町)▽岡ノ三市営住宅南側(堀口)の3カ所に設置する。

 昨年の8月豪雨で、市街地の氾濫状況を迅速に把握できなかった経験から、河川、排水路と近くの道路の映像を、24時間いつでも市のホームページで確認できるようにする。

 さらに、国や府が設置している由良川、牧川、土師川などの河川防災カメラ、下水道課が貯留施設に設置しているライブカメラの映像も、市のホームページで見られるよう、環境を整備する。

 これにより、市民も手軽に防災情報を収集できるようになるため、市危機管理室では「早期の避難行動につながれば」と期待している。

 また、市街地に設置されている屋外スピーカーで、自主避難所の開設や避難勧告などの情報を放送しているが、風雨の激しいときに「聞き取れない」という声が多く寄せられていた。

 これに対応するため、防災行政無線による災害情報の放送内容を、電話で確認できる「テレフォンガイドシステム」も、6月1日から導入する。電話番号は(25)1122で、通話料金がいる。

 このほか、急激な雨が降った8月豪雨では、広域避難所が迅速に開設できなかった反省から、一部の避難所は地元自治会長らに鍵を渡し、緊急時にすぐ開設できるようにする。

■一部の避難所を変更■

 さらに一部の避難所では、学校施設からより身近な地元の会館などに変更。いずれも、6月1日から運用を開始することとし、変更は広報ふくちやまや自治会長への配布文書で市民に知らせる。

 ほかにも、府が指定した土砂災害警戒区域のハザードマップを作成して配布を完了しており、内水ハザードマップ作成事業、自主防災組織育成事業、水田貯留事業などは、今年度中をめどに実施することにしている。


写真=ライブカメラの設置作業(駅南で)

    

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