綿の種まきから布を作るところまでを体験する親子教室が、福知山市内記一丁目の市丹波生活衣館で始まった。10月末までかけて、栽培、収穫を経て糸紡ぎや染めなどをして、作品に仕上げる。小学1年生から中学2年生までの子と親10組が参加し、時間をかけて手作りする楽しさを味わっていく。
市と府の共催で、今年で3回目。伝統文化を若い世代に伝えるとともに、親子での時間をつくり、思い出にしてほしいと思いを込めて企画している。
1回目の23日は、市内の園芸講師・塩見八重子さんが指導し、綿の種まきをした後、館内で糸車を使った糸紡ぎに挑戦した。
講師の丹波布技術認定者・廣内良さん=丹波市=たちが、それぞれの力加減に合わせて、紡いでいく感覚を丁寧に教えた。なかなか思うようにできず、何度も糸が切れることがあったが、親子で協力して根気よく手を動かしていった。
大正小学校4年の大西陽菜さんは「糸紡ぎをしたのは初めてです。途中で切れたけれど、楽しい」と笑顔を見せていた。
教室は毎月2回ずつ、土曜日に開講する。糸紡ぎが終わると、染めと織り、綿の収穫をし、10月末にショルダーバッグをつくる予定。11月には作品展を開くことにしている。
写真=集中して糸を紡いでいった
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