還付金詐欺を防止したとして、福知山署は19日、福知山市のローソン福知山荒河店の店員、中島亜紀子さん(32)に感謝状を贈った。今回は、コンビニのATMを使って送金させようとする手口だったが、中島さんの機転を利かせた対応が被害を水際で食い止めた。
4月30日午前中、70代の女性がメモと携帯電話などを手に一人で同店を訪れ、勤務していた中島さんに「ATMの操作の仕方を教えてほしい」と声を掛けてきた。
女性は、電話で市役所を名乗る者から「還付金がある。銀行の口座に振り込まれるが、銀行には行かなくていい。コンビニのATMで操作を」と言われたという。
不審に思った中島さんは「詐欺かもしれない。相手から電話がかかってきても出ない方がいいですよ。直接市役所へ行ってみては」と提案。その後、女性は市役所へ行き、詐欺だと発覚した。
家入紀幸署長から中島さんへ感謝状が手渡された後、同店の田邊学オーナー(39)にも、京都府警察本部特殊詐欺総合対策統括官からの感謝状が贈られた。
中島さんは「今回は話しかけてもらって気付けました。今後も、ATMの前で携帯を触りながら操作をしている方がいたら、気を配りたいと思います」と話していた。
写真=機転を利かせ、高齢女性を救った中島さん
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