モリアオ寺として知られる福知山市正明寺、臨済宗・大興寺で、モリアオガエルの産卵が始まった。昨年と比べ9日早い産卵で、泡状の卵塊が枝からぶら下がっている。
大興寺では毎年5月後半から、本堂そばの池の木に、裏山から来たモリアオガエルが卵塊をつくる。1988年に同寺住職に就いた有賀祖道住職(54)がカエルに興味を持ち、保護・観察を続けている。
今年は16日朝に第1号の卵塊を見つけた。雄の鳴き声に誘われて来た雌が体液を出してメレンゲ状の泡をつくり、その中に産卵する。
第1号の卵塊は、池の水面から約1・3メートル上の枝につくられ、大きさはソフトボールぐらい。1週間ほどでオタマジャクシが誕生し、池に落ちる。
産卵は6月末まで続くという。有賀住職は「産卵は例年より少し早く、今年は梅雨入りも早くなりそうです。順調に卵塊が増えてほしい」と話している。
写真=水面から1・3メートル上の枝につくられた卵塊
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