京都府でいち早く福知山市が4月に発行し、早々に完売した「ふくちやま復興プレミアム商品券」は、13日集計(一部除く)で使用率が36・6%。まだ約3億9500万円分の商品券が市民の財布に残っている。使用期限は8月31日。
■これまでの使用率36%■
1千円券12枚のセットを1万円で5万2千セット販売。4月16日の販売開始から5日余りで完売した。
商品券が使える加盟店は13日現在で380店。09年に還元率10%で発行したプレミアム商品券の時の309店舗を上回っている。
加盟店が増えたのは、券を受け取った加盟店が換金する際の手数料が今回は無料になったことが大きい。09年時は3・5%〜6%の手数料がかかり、登録に二の足を踏んだ事業所があった。使用制限を設ける店もあり、商品券を買った市民からも「なじみの店で使いすぎると損をさせてしまうのではないか」と、心配する声が聞かれた。
今回の加盟店の事前申し込みは297店だったが、買い物客から商品券が使用できないかとの問い合わせを受けて追加加盟するところが相次いだ。
一昨年、昨年の水害で被災した事業所の登録料が半額になる優遇措置があったことも加盟店増加につながったと見られる。
■機会を生かそうと独自の集客策も■
昨年8月豪雨で床上65センチ浸水した和久市町のバッグ・衣類販売の「おしゃれタイム朗満」(田中悦子さん経営)は、初めて加盟店に登録した。田中さんは「換金手数料がないことが大きい。被災で登録料も安くなり、加盟店募集の当日に申し込みました」と話す。商品券使用で更に5%割引する独自策も展開して集客に力を入れている。
他にも割引を打ち出している量販店がある。夏のセールで家電など大型商品を狙う消費者側の思惑もあるようだ。
事務局の福知山商工会議所は「加盟店が増えており、商品券使用で市内の経済が活性化してほしい」と期待を寄せる。
写真=商品券使用で5%割引の独自戦略を展開する店も
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