JR西日本は、京都、新大阪と北近畿を結ぶ山陰線、福知山線の特急電車に、白い289系(旧683系)を投入する。3月のダイヤ改正まで特急「しらさぎ」(名古屋−富山間)に使われていた車両。エンジとベージュのツートーンカラーで「国鉄色」車両として根強い人気の381系と、年度内にすべて置き換える。これで管内を走る特急すべてが、JR発足(1987年4月)以降に製造された白を基調にデザインした新形式車両になる。
現在支社管内の特急は、2011年に導入された新型の白い287系と、その後に大阪・日根野電車区などから転属させた国鉄色381系の2種類で運行している。
381系は、アルミニウム合金で軽量化を図り、曲線区間でもスピードを保てる振子式を採用した画期的な車両だったが、1976年から82年にかけて製造されたもので、老朽化が進んでいた。
新たに投入する289系もアルミニウム合金製で、2001年にデビュー。先頭車両は流線形状をした非貫通型(連結時に通り抜け不可)と、287系に似た貫通型(通り抜けが可能)の2つのタイプがあり、顔つきが違う。増結させる場合もあり、両タイプを混在させて編成する。
客室設備は洋式トイレ、車いす対応トイレ、多目的室のほか、各車両の最前部と最後部の壁に電気のコンセントを設けている。新大阪と北近畿間を結ぶ「こうのとり」と、京都と北近畿間の「きのさき」「はしだて」用として46両(4両編成7本、3両編成6本)を投入。既存の287系46両(4両編成7本、3両編成6本)と並行して走らせる。
写真=置き換えで廃車となる381系
写真=新たに投入される289系
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