日本の棚田百選に選ばれている福知山市大江町毛原の棚田で10日、田植えを体感する催しが開かれた。実行委員会の主催で、田植え以外にもいろいろな企画があり、普段は静かな里に、にぎやかな声が響き渡った。
今回は近隣のほか京都、大阪といった都会から家族連れらが訪れたほか、地元の美鈴小学校の児童30人と保護者もPTA行事で参加し、合計150人という過去最高の参加者となった。
毛原公会堂前で開会式をし、大槻博路実行委員長があいさつ。毛原地区は以前は30戸あり、1200枚の棚田で稲作をしていたが、今は12戸になり600枚で耕作していることを紹介し、「みなさんの若い力でふるさとを守っていってほしい」と呼びかけた。
このあと田へ移動し、植え方の説明などを聞き、田植えを開始。参加者は長靴をはいたり、裸足になって田の中へ。あらかじめ田の中に引かれた線にそって10〜15センチ間隔で前へ進みながら植えていった。
美鈴小の子どもたちは裸足で入り、足を取られたりして泥の感触に声をあげていたが、次第に慣れ、地元の人に教わりながら苗を植えていった。
全体で午前中に酒米の五百万石を10アール、コシヒカリを3アールに植えた。昼食では用意されたタケノコご飯などをおいしそうにほおばっていた。午後は餅つき体験やフラメンコグループ・リオデユラの踊りなどで楽しく過ごした。
写真=棚田に裸足で入り苗を植える美鈴小の児童
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