府の原子力防災専門委員と、府、舞鶴、綾部両市の防災担当者が4月28日、福井県高浜原発の現地確認をした。福島原発事故後に国が設けた新規制基準に照らし、現在停止中の3、4号機の安全対策を見た。府と関西電力が2月に安全協定を締結してからは、初めての現地確認。
福知山市を含む原発から半径30キロ圏内の府内7市町と府でつくる地域協議会が3月26日に、高浜原発の安全対策についての説明を受けており、専門家らが現地と照らし合わせた。
非常用発電装置、津波対策防潮ゲート、使用済み核燃料プール、水素爆発を防ぐ水素除去装置などを見た。
■関電は丁寧な説明を 専門委員の三澤・京大教授■
専門委員の三澤毅・京都大学原子炉実験所教授は「一定の対策は講じられているが、今回の現地確認だけで十分とは考えてはおらず、不明点は今後も聞きたい」。福井地裁が3、4号機の再稼働差し止めの仮処分決定をしたことを受けて「仮処分は一般の人の疑問の表れと思う。関電には丁寧な説明をしていただき、我々も府民のみなさんに伝えていく必要があると思う」と話した。
写真=津波防潮ゲート前で、詳細説明を求める府の原子力防災専門委員ら(左)
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