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両丹日日新聞2015年4月27日のニュース

福知山市議選 地域政党が2議席

喜びの気持ちを伝える竹本さん 統一地方選後半戦の福知山市議会議員選挙は26日に投開票され、新しい26人の顔ぶれが決まった。現職19人、元職1人、新人13人の計33人が立候補し、現職17人、元職1人、新人8人が当選。このうち、3人を擁立し初めて挑戦した地域政党ふくちやまは、代表の元職がトップ当選し、新人とで計2議席を獲得した。投票率は55・33%と前回選より6・64ポイント下げ、過去最低だった。

 選挙戦で候補者たちは、一昨年の台風、昨年の豪雨と2年連続の水害に見舞われたことに対する防災対策、市が成美大学の校舎などを利用して来年4月の開学を目指す公立大学設置の賛否などについて訴えてきた。

 党派別では、公明、共産が現有議席を維持。3議席を狙った自民は4期当選の現職と新人各1人が涙をのみ、現職の1議席にとどまった。中学校区別では南陵5人、桃映5人、日新4人、六人部2人、川口2人、成和1人、三和3人、夜久野2人、大江2人となった。女性は1人増え計2人。

 開票作業は午後9時ごろから三段池公園総合体育館で始まり、11時25分に結了した。

■「信頼できるまちづくり」 トップ当選の荒川さん■

 トップ当選は、公立大学の開学に対し、「拙速な公立化は反対」の立場を取った地域政党ふくちやま代表で元職の荒川浩司さん(53)=内田町=だった。荒川さんは、「市長になって市政を変えよう」と、12年6月の市長選に出馬し落選。昨年11月、地域政党ふくちやまを立ち上げ、「議会から市政を変える」と、今回の市議選に臨んだ。最多の6選で、1983票を獲得して初めてトップ当選した。

 荒川さんは自宅近くの集会所で、約60人の支援者を前にして、「今回の選挙の結果には、現市政がいかに無茶なことをやってきたかという市民の怒りが表れている。市長が唱える『市民をど真ん中に』を貫けとの警告だ。公立大学設置問題についてはしっかり精査し、昨夏の豪雨水害は人的責任の所在を明らかにしたい」と力強く語り、「市民と行政が信頼できるまちづくりをしないといけない」と、日焼けした顔を引き締めた。

 集会所には党幹事長で、初当選した塩見聡さん(41)=篠尾新町=、落選した女性担当部長も駆け付け、地域政党として今後も活動に尽力することを誓い合った。

■「大学反対の支持受けた」 無所属現職高橋さん■

 2位当選した無所属現職の高橋正樹さん(58)=長田段=は「思いがけない票数は、大学公立化問題に反対する方から、地域を超えた支持をいただけたからだと思う」と話し、「しがらみをなくし、本来の議員の仕事ができる環境をつくるため、議員定数の削減の取り組みなどを継続していきたい」と、力を込めた。

■水害対策強化訴え 被災廃業の竹本さん■

 無所属新人の竹本和也さん(67)=小田=は、昨年の8月豪雨災害で、経営していた厚中町の建材店の事務所兼倉庫が床上浸水。廃業に追い込まれた経験から、水害対策の強化などを訴え、当選を果たした。

 竹本さんは「(小田を含む)上川口地区は、候補者3人が立ち、厳しい選挙戦だった。今後は地域活性化、若者定住、そして豪雨災害からの早期復旧・復興などに力を注いでいきたい」と語った。


写真=支援への喜びの気持ちを伝える竹本さん

【関連ニュース】(速報)

 ・福知山の新市議26人決まる

 ・福知山市議選開票速報 第2回(10時30分現在)

 ・福知山市議選開票速報 第1回(10時現在)

 ・福知山市議選 投票率55.33%で前回より4千人減る

    

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