定数26に対して33人が立候補している福知山市議会議員選挙は、早くも後半戦に入り、候補者の声にも一段と熱がこもる。26日の投票日に向けて、各陣営では選挙戦術を工夫しながら一票の上積みをめざす。
公職選挙法の改正によるインターネットを使った選挙運動の解禁後、初の市議選。ネットの交流サイト・フェイスブックなどに演説の様子を掲載する陣営では「見てくれる人が市民かどうか分からないため効果は未知数だが、一票につながるのであれば」と期待をかける。
個人演説会に力を入れる陣営もある。毎夜、複数の会場に足を運び、より多くの人に政策を訴え続ける候補者がいる一方、一日1会場に絞ってじっくりと話し込む候補者もいる。
また、投票率低下に危機感を覚える陣営では、個人演説会で「ずば抜けて票を多く取る候補者はいないと見込んでいて、わずかな差で当落が決まる可能性があります。一票がとても大事になるので、必ず投票に行ってほしい」と促す。
総決起大会を開いた陣営では「極めて厳しい状況。みなさんが今一度心を引き締めて、一票一票を掘り起こしてほしい」と、何度も力を込める。一方、「危機感はおびえしか生まない。目の前のことをしっかりやるだけ」「地盤はしっかり固まっている。心配はない」と、強気に選挙戦を進めているところもある。
■「選挙カーなかなか来ない」 周辺部の声■
陣営が気をもむなか、周辺部に暮らす女性(84)は「地元の候補者がいたときはにぎやかだったけど、今では選挙カーが来るのは一日4台ぐらい。忘れられているのではと思うし、ここらへんのことを真剣に考えてくれる人がいるのか。そういうこともあって『棄権する』という人もいる。私は誰に投じるか迷っている」という。
浮動票をどう取り込めるか。選挙運動期間はあとわずか。
写真=ネットにアップするため演説の様子を撮影する運動員
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