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両丹日日新聞2015年4月15日のニュース

消防と病院がタッグ 医師らが救急隊員を指導

医師から気管挿管の方法を教わる救急隊員 救急医療体制の強化を図ろうと、福知山市消防本部(塩見義博消防長)は4月から救急隊員を市立福知山市民病院(香川恵造病院長)に病院に派遣して研修を受け始めた。医師や看護師が直接指導し、救急搬送時の適切な処置を隊員が学ぶもので、消防と病院の連携をさらに強める目的もあるという。

 毎週火曜日に3人ずつが病院に出向き、心停止の傷病者に対する点滴や薬の投与、気道を確保するための気管挿管などを、医師から実習形式で教わっている。年間を通して行う予定で、延べ156人が受講することになる。

 教わっている最中に119番で救急要請があれば、病院に派遣中の救急隊が出動。必要と判断すれば、医師や看護師が同乗する場合も想定され、早期の医療行為が可能になるという利点もある。

 市民病院の北川昌洋・救命救急センター長(41)は「高齢化が進み、救急医療のニーズはさらに増えてくる。これに応えるためには消防と連携を進めていくことが欠かせない。この取り組みで、地域医療の質の向上に努めたい」と話す。

 14日に実習を受けた救急救命士の小笠原法明さん(38)は「患者への処置のこつなどを医師から直接指導を受けられるので、たいへん勉強になりました」と喜んでいた。


写真=医師から気管挿管の方法を教わる救急隊員ら

    

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