花見の人気スポットになっている福知山市夜久野高原の府緑化センターアプローチの両脇の25本のヤエベニシダレザクラが、見ごろを迎えた。垂れ下がる枝に濃いピンクの小花が咲く姿は風情があり、訪れる人が日ごとに増えている。
ヤエベニシダレザクラは、センターが開設された1983年に、5、6年生の苗木を植えた。今では樹高が平均約8・3メートル、幹は直径30センチ余りに成長。センターのシンボル的な存在になっている。
今シーズンは、昨年より4日早い3日に開花し、6日午後で7分咲き。訪れた人たちは「きれいやなー」と感激しながら100メートル近く続く桜のトンネルをゆっくりと歩き、あちこちで写真撮影する姿がみられた。
昼間とは違った幻想的な夜桜を楽しんでもらおうと、ライトアップもしている。19日ごろまでで、時間は午後6時から同10時まで。
■広範囲から花見客■
インターネットの桜の開花情報などでも紹介され、花見客は年々増えている。昨シーズンは関東、中国、四国などからのバスツアーもあり、前年の倍となる6万人余りが訪れた。今シーズンは開花後、雨模様の日が多いが、5日の日曜日には500人以上が訪れた。
センターでは「せんていや施肥など管理を徹底し、7年ほど前から木の状態が良くなり、花数が増えています。しばらく気温が低めの日が続きそうですが、あと3、4日で満開になりそうです」と話している。ソメイヨシノ8本なども見ごろとなっている。
センターには一般用の駐車スペースがないため、国道9号から少し入った道の駅・農匠の郷の駐車場の利用を呼びかけている。
■11、12日に一帯で桜花祭■
緑化センターと高原内の道の駅・農匠の郷やくのでは11、12両日、桜花祭(実行委員会主催)が開かれる。
緑化センターでは両日午前10時から特産品販売が始まり、桜の下でフラダンスやミニコンサートなどがある。農匠の郷やくのでは両日、各施設で桜餅、黒豆セイロ蒸しなど限定商品の販売がある。
やくの木と漆の館では「作家さんの雛人形と春の器展」を開催中。農匠の郷やくの近くの茶房・風の詩では11、12両日と18、19両日の午前10時から「ぷちまぁけっと」を開き、雑貨、衣服、小物、寄せ植え、アップルパイなどを販売する。
写真=ヤエベニシダレザクラが見ごろを迎えて花のトンネルとなっている
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。