東日本大震災後の復興支援のため、宮城県石巻市に2年間にわたって派遣されていた福知山市職員2人が、6日に帰任した。被災地の早期復興のために力を尽くしてきた2人は、「貴重な経験を生かし、福知山でもしっかり仕事に励みたい」と意気込んでいる。
派遣されていたのは、足立譲治さん(42)と寺村幸雄さん(39)。足立さんは石巻市産業部産業推進課に配属され、農業復興を加速させるため、次世代施設園芸の実現化を図る事業に携わり、「もうかる農業」の推進に取り組んできた。
寺村さんは、復興事業部集団移転推進課に配属。津波で被災した人が高台移転するための用地取得、宅地の引き渡しに向けた手続きなどをしてきた。
異動発令は1日付だったが、石巻市で引き継ぎなどにあたってきたため、2人は6日から福知山市で勤務。同日朝、松山正治市長が辞令書を交付し、2人の労をねぎらった。
引き続き行われた帰任報告会では、松山市長と伊東尚規、嵳峩賢次両副市長らに、それぞれが行ってきた業務内容について説明。また私生活にも触れ、2人とも家族を連れての赴任で、足立さんの長男は地元の少年野球チームに所属するなど、公私ともに溶け込んでいたと伝えていた。
■培った経験業務に反映■
福知山では、足立さんが産業立地課、寺村さんは都市整備課に配属。2年間で培った経験を役立てながら業務を行うとともに、「被災地で見てきたこと、感じたことを話す機会があれば、市民のみなさんにも伝えていきたい」と話している。
写真=石巻市での生活などを伝える足立さん(右)と寺村さん
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