福知山市猪崎、三段池公園の市動物園(二本松俊邦園長)で保護している国の特別天然記念物・コウノトリが、2日から一般公開されている。訪れた人たちはその生態を興味深く見ている。
11年4月に兵庫県豊岡市で生まれた雌。昨年11月に京丹後市で傷ついているところを発見され、府の野生鳥獣救護施設になっている市動物園に運ばれた。右翼の前腕部の骨が折れ、傷口の周囲が化膿し、そのままでは傷が悪化して死ぬ危険性があったため、手術を受けた。
園は日の光が入らない治療棟で保護していたが、健康面に配慮して、一般の飼育舎に移した。
移されたコウノトリは広い舎内をゆっくりと動き回り、元気な姿を見せている。来園者の中には、コウノトリを目当てに来た男性もいて、歩く姿をじっくり観察していた。
綾部小学校新6年生の後藤光喜君(11)は父母と来園。「コウノトリは大きくておとなしかった」と話していた。
二本松園長は「これまで静かな所にいましたが、いきなり大勢の人たちを前にしたため、少し落ち着きがなく、今は飼育舎の後ろのほうにいることが多いようです。慣れてくると、すぐそばで見られるようになるでしょう」と言う。
コウノトリは秋に、長期間飼育出来る施設が整う東京都武蔵野市の井の頭自然文化園が引き取ることになっていて、一般公開はそれまでの間になる。
写真=日の光を浴びて飼育舎内を歩くコウノトリ
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