福知山ＳＬ保存会（小林健二会長）は3月28日、福知山市菱屋町の福知山鉄道館ポッポランド2号館で保管しているＳＬ「Ｃ58形56号」の清掃をした。保存会のメンバーは、かつて国鉄やＪＲで勤務していた人たちばかり。昔の仲間と顔を合わせ、楽しみながら車体を磨き上げた。

　34年前からボランティアで実施。清掃作業は年4回あり、今回は4月4、5両日、2年ぶりに開かれるお城まつりに訪れた人たちに、ピカピカのＳＬを見てもらおうと掃除した。

　展示されているＣ58形56号は1939年に製造されたＳＬで、全長約20メートル、高さ約4メートルある。同館に保存される前まで、新見や浜田、鳥取、福知山の各機関区で活躍。福井国体の時には、お召列車の機関車としてけん引したこともある。

　メンバー23人が協力し、油をつけた布で車体の直接見えないところまで丁寧に拭き、紙やすりでさびを落とし、色の落ちているところはペンキを塗って補修。時間をかけて、きれいにしていった。


写真＝仕上がりを確認しながら、磨き上げていった