福知山市の三岳山(839メートル)中腹にある市三岳青少年山の家(喜多)が31日で閉館した。「みたけ山荘」の愛称で、市内や京阪神地域から宿泊客が訪れていたが、近年は利用者数が減少していた。
山の家は1974年、府三岳青少年山の家として開設。99年12月に市へ移譲され、02年7月にリニューアルオープン。06年からは市の指定管理を受け、三岳青少年山の家管理運営委員会が管理していた。
四季を通じて楽しめる自然豊かな場所にある宿泊施設として人気で、09年度には約5400人が利用。近隣高校の吹奏楽部や合唱部、学童野球などの合宿に使用されたほか、秋は雲海、冬は雪景色を見ようと標高400メートルの山の家にやって来る人が多かった。
しかし、10年度を境に3千人台に減少。13年度は福知山を襲った台風災害などの影響でキャンセル客が相次ぎ、3千人を切った。
管理運営委員会で2年ほど前から「赤字経営が続き、運営が厳しい」という話が持ち上がり、地元とも相談して閉館を決断した。従業員の高齢化も考慮したという。
正木宏委員長(72)は「今も5月の連休の予約が入りますが、断っています。青少年が減り、時代の流れとはいえ、残念」と話していた。
市教育委員会生涯学習課は、施設の活用について、今後地元と協議することにしている。
写真=閉館した山の家
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