「春の女神」と言われる府の天然記念物・ギフチョウの羽化が、福知山市厚中問屋町の大地洋次郎さん(74)宅で始まった。平年より5日ほど早く、飼育場で羽を広げ美しい姿を見せている。
ギフチョウは日本固有種で、環境省のレッドリストで絶滅の危険性が高い絶滅危惧II類に指定されている。優雅に舞う姿から「春の舞姫」とも呼ばれる。
大地さんは自宅にしっかりとした飼育小屋を造り、25年前から飼育を続けている。今年は13日午前11時すぎに第1号の雄が羽化した。羽を広げた大きさは6、7センチで、黄色と黒色の縞模様に、赤、オレンジ、青色の紋が入った羽が特徴。小屋の中のサクラソウに止まり、羽を広げている。
羽化は4月上旬まで続く。今年は約500匹が羽化するとみている。大地さんは「羽化すると生命の尊さを教えられるとともに、春が来たことを実感します」と話している。
写真=サクラソウに止まり羽を広げるギフチョウ
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