各地で造られたどぶろくの味を競う「全国どぶろくコンテスト」の濃芳醇の部で、福知山市大江町河守、割烹さとうの杜氏、佐藤則子さん(63)が醸造した「酒呑童子の里どぶろく鬼ババァー」が最優秀賞を受賞した。市内の蔵元が最優秀賞を受けたのは初めてで、佐藤さんは「周りのみなさんのおかげです」と喜んでいる。鬼ババァーは2種類あり、淡麗の部でも優秀賞を獲得した。
コンテストは兵庫県新温泉町で12、13両日に開かれた第10回全国どぶろく研究大会in北近畿(府県などによる実行委員会主催)で開催。さっぱりとして癖がない「淡麗の部」に57銘柄、しっかりとこくがある「濃芳醇の部」に59銘柄の計116銘柄が出品された。出品総数は過去最多で、審査員6人が味、香りなどを見極めた。
佐藤さんは12年から夫の博行さん(67)が営む割烹の店の隣に醸造場を設け、酒造りをしている。醸造場のほか、デパートでも販売しており、女性からも人気を得ている。
コンテストには3年前から毎年出品しており、昨年秋田で開かれた第9回大会では淡麗、濃芳醇の両部で初めて入賞を果たした。
佐藤さんは「これまで基本に忠実で、味がぶれないどぶろくを造り続けてきたことが評価されたようで、本当にうれしい。これからも、みなさんがおいしいと感じてもらえるどぶろくを造っていきたい」と話している。
市内の蔵元では、鬼伝説のまち大江から3人の蔵元が出品。鬼ババァーのほか、淡麗の部で、そば処いわとの「鬼のどぶRock(ロック)」が入賞した。
写真=味がぶれないどぶろくを造り続けているという杜氏の佐藤さん
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