東日本大震災から4年になる11日、福知山市消防本部は長田野町の福知山消防署東分署で、大規模地震災害を想定した救助活動訓練をした。

　震災時の救助・救命の技術力を高めるための訓練で、コンクリート製のブロックなどで作られた東分署敷地内の訓練施設で指揮隊、消防隊、救助隊、救急隊の隊員16人が参加した。

　震度6強の直下型地震が発生し、鉄筋コンクリート造り3階建てのアパートが倒壊し、傷病者2人がいるという情報をもとに、訓練を開始。隊員たちはガス漏れの有無や進入できる場所を確認したり、進入方法について話し合ったりした。

　その後、隊員は狭い場所で身をかがめながら、発見した傷病者に対して、「痛いところはないですか」などと声を掛けたり、容体を注意深く観察して適切な処置をしたりして、屋外へ救出した。

　ほかの隊員たちも訓練を見学し、救出の手順を確認していた。


写真＝狭い空間で救出活動する隊員（11日午前10時40分ごろ）