福知山観光協会（福島慶太会長）が、4月1日に任意団体から一般社団法人に移行する。設立準備総会が6日、福知山市駅前町の市民交流プラザふくちやまで開かれ、満場一致で法人化を承認した。組織の信頼性を高め、観光人口、交流人口増加への積極的な事業展開を進めるための地盤を固める。

　福知山には、戦国武将の明智光秀が築城した福知山城をはじめとする歴史、城下町の街並み、神社仏閣、豊かな自然、スイーツなどの観光素材がある。この地域の魅力を引き出して一層の観光振興を図るためには、組織の責任と信用を高め、資金調達や持続可能な運営ができる法人になることが欠かせないとして、設立準備を進めてきた。

　総会には、会員264人のうち、委任状を含め182人が出席した。法人初年度の15年度事業計画では、地域資源を活用した地元ならではの企画で観光客を現地に直接呼び込む「着地型観光」への取り組み▽旅行業務登録▽外国人対象のまち歩きツアーなどを挙げて、攻めの観光に臨む。

　法人代表理事に選出された福島会長は「法人化は目的ではなく手段。交流人口を現状の年間40万人から100万人に増やしたい。福知山にはそれができる観光素材があると思っています。法人化することで、より明確な観光振興に取り組んでいきたい」と気持ちを引き締めた。

　法人の新役員は次のみなさん。任期は理事が17年度まで、監事が19年度の各通常総会まで。

　【代表理事・会長】福島慶太（商業）【理事・副会長】芦田敦嗣（旅館業）、吉見光則（商業）、植野都子（飲食業）、衣川泰広（青年会議所）、木畑忠幸（三和支部長）、高宮悦夫（大江支部長）、日下英明（夜久野支部長）【監事】安達敏泰（金融）、麓泰紀（同）


写真＝一般社団法人への移行を決めた福知山観光協会の設立準備総会