福知山市猪崎の三段池公園内にある市動物園は26日から、レッサーパンダの雄「キャラ」と雌「しらたま」を屋外広場で一緒にして、展示を始めた。いつもはそれぞれの室内展示場にいて壁越しの2匹。さっそくじゃれあい仲睦まじい姿を見せており、二世誕生が期待されている。

　2匹とも1歳7カ月。キャラは立ち姿で話題となった風太の孫で、福井県鯖江市の西山動物園から借りて昨春から飼育している。キャラのお嫁さん候補としてやってきたのがしらたま。徳島市のとくしま動物園生まれで、所有権を持つ西山動物園から貸与され、20日から一般公開している。

　繁殖期を迎えて同時に飼育する準備を進めてきた。23日から2匹の顔合わせをしたところ相性は良さそうで、その後、試験的に広場に出して様子を見ていた。

　2匹の関係は、キャラがしらたまを気に入って後を追っかけてご執心。一方のしらたまも、まんざらでもなさそうで、26日も一緒に寝転がったり、顔を付きあわせたりしていた。

　市動物園の二本松俊邦園長は「キャラのアピールがすごくて、ふられるんじゃないかと心配していたんですが、しらたまも顔をなめたりして仲が良さそうです。早く赤ちゃんを見たいです」と目を細める。

　広場での同時展示は繁殖期が終わる3月中旬まで。雨天の場合は室内展示場での個別展示になる。水曜日休み。


写真＝猛アピールのキャラ（左）。しらたまも顔を近づけてまんざらでもなさそう