昭和30年代まで農家で使われていたという、こも(むしろ)や炭俵を編む道具「こもげた」の小型のものを手作りし、それを使って敷物を作る「自然を生かす民芸教室」が、福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザで25日に開かれた。
夜久野地域公民館が、身近な自然の素材を使い、その豊かな味わいを暮らしの中に取り入れてもらおうと教室を計画。講師に木工作家の青木政博さん=同町平野=を迎えた。
「こもげた」は2本の柱の間に4つの溝を刻んだ桁を渡し、それぞれの溝に重し木(糸巻き)が付いたひもを2個ずつ下げる。
参加者はあらかじめ用意された部品で「こもげた」を組み上げたあと、花瓶などを置く敷物作りに挑戦。桁の上にわらを3、4本置き、麻糸を巻き付けた1対の重し木を交互に前後させて棚状に編んでいった。
初めて体験する人ばかりで、思うように編めず難しかったが、青木さんの手ほどきを受けながら地道に作業を進め、最後はきれいな敷物を完成させた。
わらだけでなく、篠竹、木の枝などを入れて編むこともでき、重し木のひもは麻糸の代わりにタコ糸、シュロ縄などを使うこともできる。こもげたは各自持ち帰り、花かごや手提げかばん作りなどを楽しんでもらう。
写真=手作りしたこもげたで敷物を編んだ
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