福知山市は23日、総額879億1100万円(以下・100万円未満切り捨てで表記)の2015年度当初予算案を発表した。2年続きの災害を受け、防災機能強化事業に予算を積極的に計上し、一般会計は前年度当初比1・6%増の412億5千万円と過去最高額になった。予算案は25日開会の市議会3月定例会に上程する。
松山正治市長は、特に防災対策強化に重点配分したといい、「市民と行政が一体となって、強力な治水対策と地域の防災機能の強化に取り組み、連続して見舞われた水害からの力強い復興に努めたい」と説明した。
災害復旧関連は、8月豪雨などで被災した荒木、岩間、室、市寺地内のため池、夜久野町井田の水路と小牧の田の機能回復に4億7900万円など、計5億5千万円を充てる。
市の防災機能強化プランとして、企業会計の下水道事業会計と一般会計に合わせて13億3300万円を計上する。主な事業は、下水道事業会計で雨水排水ポンプ場用地取得に3億8千万円、土師宮町と大正東(東堀)の貯留施設設置工事に計6億2千万円など、浸水対策に合計12億500万円を盛り込む。
一般会計は合計1億2800万円で、法川と弘法川流域を主な対象地域とする雨水対策として、調整池整備の実施設計などに3千万円、川北地区ほ場整備の補助調査に1900万円、駅南6号雨水排水ポンプの機能強化に800万円。
さらに浸水による影響を少なくするため、大江支所の事務室などを2階に移転する改修費に2800万円、救助用ゴムボートなど浸水救助資機材整備に1200万円、8月豪雨災害を踏まえた内水ハザードマップ作成に500万円などを予算化している。
■石原で沿道商業施設誘致■
このほかの事業では、放課後児童クラブ運営事業に2億2200万円▽小中学校と幼稚園のエアコン設置と施設整備に3億5100万円▽厚生会館改修事業に4700万円を計上。
さらに、三和荘ペタンクコート増設の詳細設計に800万円▽石原地区沿道型商業施設の誘致事業に1億4600万円▽日新中学校特別教室棟改築事業に1億7900万円などを組んでいる。
写真=復旧を予定する荒木のため池
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