福知山市議会の4年制大学のあり方検討特別委員会が18日、市役所で開かれた。市側から13日の第3回公立大学検討会議の報告があり、この中で示された「新たな4年制大学設置基本構想(素案)」について、議員から「開設が16年4月というのは、あまりにも拙速。長期的に議論すべき」など、問題点を指摘する声が上がった。
市は、成美大の校舎などを活用した新たな4年制大学の設置を検討しており、構想案では公立大学法人が大学を運営すること、現行の1学部2学科を1学部1学科制にすること−などを盛り込んでいる。
ただし、検討会議で多くの委員から「時間的に余裕がなく、開学初年度は学部、学科名ともに現行のままとし、教学内容を見直すほうが良い」との意見が出ていた。
このことについて、特別委の議員は「そのまま公立大学に移行することになれば、魅力ある大学になるのか疑問。成美大の救済にしかみえない」と批判した。
市側は「このままでは募集停止も考えられ、早期対応が必要。理念や教育の中身を抜本的に改革し、新しい大学にしたい」と伝えていた。
また国立大学法人京都工芸繊維大学が、旧福知山女子高校の校舎を利用し、北京都分校(仮称)設置の検討を進めていることについて、市議は「非常によいことだが、それとこれとは別問題」と指摘した。
このほか「市の財政全般から見て判断すべき」「きっちりとした根拠に基づいた運営シミュレーションを示してほしい」などの意見も出された。
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。