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両丹日日新聞2015年2月17日のニュース

松平期の「福知山城下絵図」 12年ぶりに模写公開

絵図 福知山史談会の公開講演会が15日、福知山市駅前町の市民交流プラザふくちやまであり、福知山城主・松平忠房(在城期間1649−69)期の「福知山城下絵図」(長崎県島原市・本光寺蔵)の模写が12年ぶりに公開された。受講者ら約70人は縦6メートル、横4メートルの実物大模写をじっくりと見て、写真に収めていた。

 絵図は、忠房が国替えされた島原藩のある島原市で1969年に発見。福知山市出身の画家が模写し、それが福知山城で保管されている。城の位置や、城郭への出入り口、堀などが描かれている。

 講演会で、山口正世司会長(82)が発見に至った経緯や裏話を説明。68年に福知山淑徳高校の教員だった山口会長と故・根本惟明さんが島原への修学旅行を引率した際、宿泊先の旅館の主人に福知山藩の資料の調査を依頼したこと、その後も根本さんらが島原を訪れたことなど、福知山城下絵図の発見の経緯を紹介した。

 山口会長は城下絵図の模写は「福知山城を再建するときの力になった」と力説した。


写真=絵図を囲む受講者ら

    

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