福知山市西小谷ケ丘にある旧福知山女子高校の校舎を利用し、国立大学法人京都工芸繊維大学(京都市左京区)が、16年度をめどに北京都分校(仮称)設置の検討を進めていることが分かった。市は、隣接する成美大に新たな市立大学を設置する方針案を示しており、「もし新大学設置の方向で進めば、文系と理系の2大学で連携し、幅広い視野と深い知識を持つ人材を育成したい」としている。
■旧福女高の校舎を利用、新学科設置■
成美大学の横にある旧福知山女子高校跡地は、成美大学を運営する学校法人成美学園が、昨年から経営改善のひとつとして賃貸借や売却の意向を示しており、「教育施設として、再び有効活用できれば」と考える学園と、京都工繊大の間で分校設置の話が浮上した。
新学科を設置し、1回生から3回生前半までは、左京区のキャンパスで一般教育、専門基礎科目など専門的知識を学び、3回生後半から同分校で地域課題などをテーマに研究する構想。
また、府北部にものづくり企業が多数立地しているという利点を生かし、学生がインターンシップを体験する授業などの構想も盛り込んでいる。ただし、安定的に運営できる文系4年制大学の設置が前提条件としている。
市企画課は「理系大のニーズは高く、市民らに喜んでもらえると思う。この構想が実現し、府北部地域の課題解決を目的とした共同研究や開発などが出来れば」と話している。
写真=京都工芸繊維大の北京都分校開設が検討されている旧福知山女子高校舎
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