陸上自衛隊福知山駐屯地の第7普通科連隊(井川賢一連隊長)は、所属する7中隊対抗の炊事競技会を2日に開いた。阪神淡路大震災発生から20年を迎えたことを機に、災害派遣の際に被災した人から喜ばれる温かい食事を考え、調理を通じて隊の団結力も高めていこうと、6年ぶりの開催となった。
食材は、米、鶏・豚肉、ジャガイモ、玉ネギなどの指定されたものを使い、各中隊代表の5人1組がそれぞれ独自の献立を考えた。
部隊の野外炊事車両は大型フライヤーなどの調理機器を搭載しており、一度に最大250人分の食事を作ることができる。大量の炊飯をしながらの走行も可能。競技会では車両の機能を引き出しながら、それぞれ50人分を作った。
迷彩服姿の隊員たちが分刻みの調理時間で動き、「空揚げ15分に揚がります」「出来てるぞ。加熱を止めてすぐに鍋を上げろ」などの声が飛び交った。
野外を想定して飯ごうに盛り付けて完成。チキンカツカレー、チキン南蛮、豚汁、炊き込みご飯などが並び、井川連隊長らが審査をした。
味だけでなく、調理工程の指揮能力、連携の練度などの総合評価で判定して、チキンカツカレーなどを作った第3中隊が優勝した。
井川連隊長は「全体的に満足できるものが出来上がった。災害時に被災された方々に渡すものでもあるので、塩分を多めにした工夫も良かった」と総評した。
写真=炊事車両で手際よく調理をする隊員
写真=飯ごうに盛り付けて完成
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