朝来市の市展「朝展」の今年度入賞入選作が決まった。絵画、立体、書・画、写真の4部門があり、福知山市から絵画の部で村上孝志さん（談）が準大賞に選ばれた。展覧会は3月8日まで、あさご芸術の森美術館（多々良木）で開催。引き続き同月12日から15日まで、さんとう緑風ホール（山東町楽音寺）で巡回展がある。

　近畿、中国地方を中心に192点の応募があり、大阪芸大教授の織作峰子さんらが審査した。

　村上さんの作品は117センチ四方の「ベネチア」と題した油彩画。絵画の部で審査員を務めた一人、造形作家の初田寿さんは「パースペクティブ（遠近法・透視図法などのこと）、色の調和の妙」を高く評価している。

　ほか、福知山市からは次のみなさんが各部門で入賞・入選した。表彰式は3月8日午後2時から美術館で行われる。
◎絵画の部◎
　【文化協会賞】芦田哲司「回想」【入選】瀬田佳代子「興味津々」
◎立体の部◎
　【教育委員会賞】花城正明「菊華」【入選】平石忠「栃拭漆盛器」、足立律子「積木」
◎写真の部◎
　【奨励賞】岡本晃一「彩光を宿して」、武中三喜「ふる里の休日」【教育委員会賞】堀島信之「あっ、見えた」【入選】白木勇治「ファミリー」、因幡澄子「神秘の時間」、寺山欽吾「秋深し」、上山典雄「高原の朝」、大内節子「嬉しい日」、山内きみ子「浜辺の朝」


写真＝準大賞に選ばれた村上さんの「ベネチア」