居住地以外の出身地や応援したい地方自治体に寄付すると住民税などが軽減される「ふるさと納税制度」。福知山市は2008年度に導入し、これまでの7年間で146件、総額1779万8千円の寄付が寄せられた。市は昨年9月から使い道の拡大や特産品などの返礼を始め、税収確保をめざしている。

　各年度の寄付額は08年度＝26件、449万5千円▽09年度＝18件、588万円▽10年度＝6件、39万円▽11年度＝24件、36万円▽12年度＝28件、347万5千円▽13年度＝19件、102万8千円。今年度はこれまでに25件、217万円が寄せられている。

■使い道も増やす■

　これまでの使い道は、植樹活動などに生かす「千年の森ふるさと寄付」、読書環境の充実を図る「子ども読書活動振興寄付」の2種類だけだった。そこで、「古里を応援したい」という声に幅広く応えるため、使い道の選択肢を増やし、併せて各地で注目を集めている特産品などを贈ることにした。

　使い道は千年の森と読書活動に加え、三和、夜久野、大江地域の振興に役立てる「私のふるさと地域振興文化伝承寄付」▽三段池公園内施設の維持に活用する「三段池カルチャーパーク寄付」▽福知山城の魅力向上のために使う「丹波福知山城一口城主寄付」▽佐藤太清記念美術館の展示品の充実などに生かす「美術館ミュージアムパートナー寄付」を追加した。

　返礼品は市外の寄付者対象で、5千円以上した人。金額や寄付の種類によって異なる。主なものは市内観光施設（動物園、都市緑化植物園、児童科学館）の無料入場券▽福知山市史▽菓子や地酒、茶といった特産品などを準備した。特産品は充実させていく。


写真＝寄付者に贈る返礼品の一部