福知山市の文化財を火災から守るため、市消防本部は15日から、市内にある寺社などの立ち入り検査を始めた。31日までに計31カ所を巡回し、防火設備の設置状況などを点検する。
1月26日は、1949年に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損した日で、以来「文化財防火デー」と定められ、この日を中心に文化財防火運動が、全国で実施されている。
■初日は長安寺など3寺院で■
立ち入り検査初日の15日は、福知山消防署員、市生涯学習課職員ら6人が、市指定文化財の梵鐘や涅槃図、薬師如来座像などがある奥野部の長安寺(正木義昭住職)を含む3寺院を訪れた。
いずれの場所でも、消火器の設置場所やコンセントの位置確認、火気の取り扱い状況や文化財の変更がないかなど、詳しく聞き取り調査をした。
■24日に法鷲寺で消防訓練を実施■
市消防本部は24日午前9時30分から同11時まで、下紺屋町の法鷲寺で文化財消防訓練を行う。図上訓練や放水、救護訓練、市教委生涯学習課職員による文化財の解説などがあり、見学は自由にできる。
写真=長安寺では正木住職から文化財の説明を受けた(15日午前9時20分ごろ)
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