福知山市石原、府立工業高校(田中邦明校長)の機械プランニング科が、長田野工業団地内の日本製紙クレシア京都工場(川口豊之工場長)の依頼を受けて製作していた水力発電機が完成した。工場内で常時給水している配管の水流を利用して、電気を生み出すもの。工場内の生産設備などのメンテナンス時に合わせて設置し、稼働させる。
府立工業では一昨年、当時の3年生が市再生可能エネルギー活用調査会の依頼を受けて、大江町仏性寺に小水力型発電機を設置した。この実績を知った工場から話があり、経費として100万円の出資を受け、3年生の6人が4月から課題研究の一環として取り組んだ。
生徒はまず、知識を得るところから始め、先生に聞いたり、インターネットや本で調べたりして備えた。作り始めてからは、水の流れを利用していかに効率良く発電できるかを考えて調整しながら実験を重ね、12月に完成させた。発電量は100ワット程度という。
工場内で行われた引き渡し式では、足立尚哉君が代表して「このような機会をいただきありがとうございます。問題に直面したこともありましたが、全員で知恵を出し合って完成させることができました。これから社会に出ても、この経験を糧に頑張りたい」とあいさつ。
川口工場長は「どこに取り付けるか検討します。発電を始めたらまた見に来てください。一緒に取り組んでいきましょう」と呼びかけた。
写真=水力発電機の完成を喜び合う川口工場長(右)と生徒たち
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