冬場の輸血用血液不足解消にと、福知山市の陸上自衛隊福知山駐屯地の隊員たちが取り組む「100リッター献血運動」が、10年目を迎えた。今年は8日に行い、屈強な隊員たちが人海戦術で協力した。
■冬の血液確保に大きな力■
輸血用血液は長期保存ができず、常に一定量を確保する必要があるが、寒い冬場は献血する人が減り、在庫が最も落ち込む時期。同駐屯地では陸曹でつくる曹友会(福井一人会長)が呼びかけて05年度に始め、1人400ミリリットルで250人分、計100リットル以上を目標に献血してきた。
今では京都府内最大の献血協力団体になっていて、1会場の一日あたりの府内最多記録を更新し、前回は308人にまで達していた。8日は駐屯地で午前7時30分から午後4時30分まで、業務や訓練の合間を縫って隊員たちが献血バスに駆け付け、323人が協力した。
駐屯地では9日に成人式を行い41人の新成人が臨む。式を控えた中隅勇陸士長(20)は早々に訪れ、「この献血で助かる方がいるのならば、するべきなのかと思います。地域社会への貢献になれば」と話していた。
府赤十字血液センター福知山出張所は「大きな献血は祭りのように単発で終わることが多いのに、10年も、それも実績を伸ばしながらというのは極めて珍しい。本当にありがとうございますとしか言いようがない」と感謝した。
写真=笑顔で献血に協力する自衛隊員
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